県HP コラム

     
  いろいろな方から、ダンスにまつわる経験談や熱い思い、別な視点からの考え方などを寄稿していただきました。  
     
 001 ホームページの開設にあたって  
   このたび、神奈川県ダンススポーツ連盟のホームページを全面的に更改することになりました。
皆さんの周りで起きているとおり、今やインターネットを使った色々な情報発信は、情報伝達の主流になりつつあります。
 日本ダンススポーツ連盟(JDSF)も公益社団法人になったことを機に、神奈川県を含む各都道府県連盟に対して情報発信を重要課題として取り組むように促しています。それも、会員だけでなく広く世間一般の人たちに対して、ダンススポーツの普及振興にかかわる情報を、幅広く、迅速に届けることが重要との認識です。
 当連盟としても、従来の会報誌に加えてホームページの充実を図り、この活動に対応していくこととしました。競技会、講習会やパーティーなどのイベント情報の充実をはじめ、サークル案内、各種規程やダンススポーツに関する色々な情報を、常にアップデートされた最新情報としてお届けするつもりです。
ぜひ、このホームページを有効に活用されて、皆様のダンススポーツ活動が有意義なものになるように、期待しています。
 
   

コラムNo.01 仲野会長    仲野 巽
 
神奈川県ダンススポーツ連盟 会長 
       
 
 002 プロムナード(1) 採点
   サッカーも野球も、その他の競技も点数によって勝敗が決まるものはあきらめがつく。
また、タイムがでたり、数字が出る競技はたとえそれが100分の1の差であっても、悔しいながら勝敗を受け入れなければならない。
 しかし、ダンスも同じだがフイギュアスケート、シンクロナイズドスイミングのように審査員により、ジャッジされる種目は複雑な気持ちがする。同じまな板にのせられ、同じ審査員により点数をつけられ、近頃はコンピューターも導入されているとはいえ、入力するのは人間である。人間の目が点数をつける。ベテランジャッジ同士は誤差がほとんどないほど、良いものを選ぶ目があるのだろう。ダンス競技者の中には(ひと組づつ見てもらっていいなぁ~。ダンスなんか12~3組一緒に踊るんだから・・)と思っている人もいると思う。
 ダンスのジャッジは1分半(90秒)で12~13組を見るのだから一組は7~8秒しか見てもらえない。審査員が右を向いている時に上手に踊れてそれは見てもらえず、たまたま見られた時に間違えて…なんていうこともある。
 その昔、プロ主催の競技会で私が(トンボとりジャッジ)とあだ名をつけた審査員がいた。自分の目の前に来たカップルを見るとその背番号を見てから老眼鏡に手をかけおもむろにジャッジペーパーでその番号を探しチェックを入れる。その作業が終わるとまた次の獲物…目の前に来たカップルの番号をみるのだ。嘘のような本当の話で、自分の競技が終わった後もその審査員を見て憤慨したものだ。一生懸命練習してきたのに、こんなジャッジをされては悲しいではないか!!
それは昔の話。今の審査員はそんなことはないベテランであろうがただ、ここで言えるのはその方々が人間であるということだ。
 つまり、ジャッジには足腰の鍛錬の成果を見抜かれ、技術を見られるのだろうが表情、目の輝き、醸し出す上品さ、二人のコンビネーション、ドレスや髪形への心配りなど、機械で判断することのできない何か無法地帯が残されていることがダンス競技者への福音と言えるかもしれない。           

 
 
コラムNo.02 プロムナード01    高城禎子(たきよしこ)
 
元神奈川県ダンススポーツ連盟広報部副部長
著書「リビングを船に乗せて」(燦葉出版社)
365日ブログ更新中高城 禎子
高城禎子の「リビング」へようこそ
       
 

 

 003 ダンススポーツと健康
   前回の神奈川県の広報誌に「よくわからないこと」をテーマにレポートを掲載いたしました。
 その中でストレッチや筋力アップがダンススポーツのパフォーマンスに与える効果については「よくわかっていない」旨の記述をしました。このことは言いかえると、他のスポーツに比べてダンススポーツについては測定データの数が乏しいのでデータに基づいてトレーニングプログラムを作ることが大変困難だということになります。世間一般に行われているダンスススポーツの競技力向上のためのフィットネス指導は指導者の経験に基づくもので大変参考になりますが、必ずしも万人に当てはまるものではありません。ですから、ダンススポーツはいろいろな面で個別の指導がベストな選択だと考えられます。そのようなわからないことだらけではありますが、今後は皆様のダンススポーツの向上に少しでも役に立つと思われる共通の話題を見つけてレポートして参ります。
 
<キネティックチェーン ~ダンススポーツの動きについて>
 今回はキネティックチェーン(Kinetic─Chain)についてレポートします。
キネティックチェーンとは日本語では「運動連鎖」と翻訳されており、身体の各部位での動きが体幹を通過して必ず別の部位に影響を与える「動くための機能」です。
 ダンススポーツにおいて新しいステップを習得するときに、しばしばバランスを壊しがちですが、練習するうちになめらかで自然な動きで踊れるようになってくるのは、キネティックチェーンが出来上がってきたからです。
ただし、それがダンススポーツ上達のために正しいキネティックチェーンであるか否かは別問題です。もしかしたら、間違ったキネティックチェーンになってしまったかもしれません。キネティックチェーンは一度形成されると良くも悪くもいわゆる「癖」の始まりとなってしまい、それが続くと修正が困難になります。
 日常生活の中で当たり前のように歩いて、飛んで、投げて等の動きが出来るのは、すでにキネティックチェーンが形成されていて(それが正常なキネティックチェーンか否かは別問題ですが...)体幹が安定しており上手く動きの伝達がコントロールされているからです。体幹の安定とは身体の中心にあって、ドカンと居座った重厚なモノをイメージしがちですが、そうではなく、しなやかな連鎖の要である状態を意味します。末端の小さな動きは他の部位に影響を与えにくく動作が容易ですが、逆に体幹に近いか、もしくは大きな筋による動きは他の部位に大きな影響を与えます。その影響の結果としてバランスを崩しやすいので、ダンススポーツにおいてはこれらの中心に近い大きな筋を大きく使うことは避けられる傾向です。
 ダンススポーツが末端だけで踊ることが好まれるといった良くない傾向はこの理由から生じます。
キネティックチェーンにおける、身体は連鎖して動くことの存在を意識して、良い指導のもと、大きな筋の動きの練習から取り組んで頂ければ質の良いダンススポーツのパフォーマンスの向上につながります。ただ大きな筋だけ動かせば良いのではなく、そこにはバイオメカニクスに基づき力学的に証明された合理的な動きであればなお良いのですが、ダンススポーツは「美」を追求する一面がある為、不合理で不自然な動きがあるので、適度に無理することなく対応をするべきです。
 キネティックチェーンは、できるだけ自然に起こるようにしたいものです。そのためには、がんばらないこと、力をいかにうまく抜くかというイメージトレーニングを真剣に実施する必要があります。
 
 正しいキネティックチェーンに向けての注意点
・緊張しないこと。
・正しい指導のもとで実施すること。
・難しいステップは部分練習を行い、つなげてゆく練習方法も検討する。
・体幹をパワーが通り抜けてゆく、体幹からパワーが発生するイメージを持つこと。
・末端だけの動きだけで十分満足しないこと。
・ボデイが動く時間を作り出すリズム感を養うこと。     

 
 
コラムNo.03 ダンススポーツと健康01(筆者写真)    伊藤 定
 
公益財団法人日本体育協会 公認コーチ
NSCA 認定パーソナルトレーナー
JDSF公認指導員